代表挨拶(2026年4月)

会員の皆様におかれましては、新年度を迎え、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。日頃より本学会の活動にご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。

現在、文部科学省において次期学習指導要領の改訂に向けた議論が進められております。こうした動きの中で、外国語教育の在り方についても、改めて根本から問い直すことが求められていると考えます。

私自身が大切にしたいと考えているのは、「学びは本来、その人一人ひとりのものである」という視点です。どのように、何を、いつ学ぶかは本来それぞれ異なり、その人の人生を形作っていく中で選び取られていくものです。すなわち、学びの主権は学習者にあると捉えるべきではないかと考えています。

そのように考えるとき、学校や教育者がどこまで関与するのかという問題も、改めて問い直される必要があります。場合によっては過度な介入となりうることもある一方で、教育に求められるのは、学習者一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことであると考えます。

本学会では、多様な子どもたちの視点から外国語教育の在り方を問い直すべく、アピール文の作成を進めております。こうした学びの捉え方を踏まえながら、学習困難を含む多様な背景をもつ子どもたちにとって、より適切な教育の在り方を提案してまいります。

また、本年度第1回研究会では、「合理的配慮」をテーマとして取り上げる予定です。教育現場における具体的な実践と課題を共有しながら、実効性のある支援の在り方について検討を深めてまいります。
本年度も、本学会の活動がより充実したものとなりますよう、会員の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

会長 村上加代子

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