自閉症スペクトラム障害(ASD)と英語教育

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自閉症スペクトラムとは、発達障害のグループで、社会的・コミュニケーション・行動に障害をもたらす状態をいいます。自閉症スペクトラムの人は、一般の人とは異なった情報の処理をします。

http://www.cdc.gov/ncbddd/autism/index.html

自閉症スペクトラムでは、『自閉の程度(他者への関心の強弱・コミュニケーション能力の高低)』や『知能指数の高低』によって自閉症を分類しており、知能指数が低い群を『低機能自閉症(カナー型自閉症・カナー症候群)』と呼び、知能指数(IQ)が正常な群を『高機能自閉症(アスペルガー障害・アスペルガー症候群)』としています。

 

主な症状 (ウィングの三つ組み:互いに別のものではなく同時に存在する3種類の欠陥がある)

・社会的相互交渉の質的障害
・コミュニケーションの質的障害
・想像力の障害 
 

これらの症状のあらわれ方は人によってさまざまです。すこしわかりやすく表したものが次の3点です。

 

①対人、社会面で適切で相互的な関係をつくることが困難

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・視線の合いにくさ、顔の表情・体の姿勢・ジェスチャーが不自然である
・年齢相当の仲間関係ができない、友だち関係に興味を示さない
・興味のある物を見せたり、持ってきたり、指し示すことをしない
・一人遊びをする姿が頻繁に見られる、人を道具的に使う、自覚のない迷子になる

 

②相手との相互的な意思疎通をはかることが困難

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・話し言葉の遅れや欠如、ジェスチャー、物まねによる代償がない
・しゃべらない、逆に一方的にしゃべりまくる、話がとぶなど他人と会話を始めたり続けることの著明な障害
・言語の常同的反復的使用、奇妙で風変わりな言語、単調、変な抑揚、年齢に応じた模倣またはごっこ遊びが出来ない

 

③思考や行動の柔軟性が未熟で、こだわりが強い

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・興味のパターンに没頭(カレンダー、時刻表、気象、野球の統計、俳優のアクション、ある一定の物、形、色など物事の同一性に固執)
・決まりきったやり方、融通の利かない執着(道順、手順)
・奇妙な運動の癖(手、指を振る、くねらせるなど体全体の動き)
・物の部分に持続的に執着(ボタン、体の一部、紐、ゴムバンド、ロゴ、マーク)(http://www.mdd-forum.net/pdd_syoujou.html)

 

教育的支援

1.認知の偏りへの支援

●シンボルの使用

 例:ピクトサイン (お手洗い・非常口・車椅子)

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●わかりやすいルール

 例:カードにルールを整理して見せる・やってみせる

●肯定的ではっきりした表現

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2. 本質的な理解を求めるより、適応的な行動(社会に受け入れられる方法)を教える

相手の気持ちを考えるのは苦手だが、具体的な行動は身につけることができる

例:人との距離を取るのは難しくても、前にならえの距離は取ることができる。

(ただし、例外もあることを教える)

3. 構造化(TEACCH)

A) 物理的構造化(空間)

「ここでなにをやるのか」

 

B) 時間的構造化

「今何をやるのか」

 

C) 活動内容や順序の構造化

「今取り組む活動」について「何をどのような手順でやるのか」

 

D) 指示などの視覚化

活動内容や目標などの必要な情報を、文字や絵カード(シンボル)などで示す

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お問い合わせ info@audell.org