学習支援
個々の環境づくり
集団の中での個への支援
教室には多様な子どもがいるため、その子どもの認知の特性を考慮した指導方法や教材の選択が大切になってきます。何よりも重要なのは、学び方に特徴のあることを、通級による指導を担当する教員だけはなく、通常の学級の教員や、学年の先生方、しいては学校全体で共通に理解し支援して行くことです。ここでは、クラスの中での一般的な指導ポイントを考えてみます。
- 板書時の工夫
引用:CUDO NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構
整理して書くだけではなく黒板の大きさや自分の立ち位置も考慮します。 不要な掲示物の除去にも配慮しましょう。
色覚多様性にも配慮し、黒板で使用するチョークの色にも気を付けましょう。
<色覚チョークの特徴>
・緑や黒の黒板の上でも文字や線が読みやすい
・5色(白、黄、赤、緑、青)をどれを組み合わせても見分けやすい
注意1:「チョークの色名」を教えることは重要です。
例えば、説明するとき。黒板にチョークで書きながら「黄色いこの線は◯◯を示します…」など。
色の名前がわからないことで、質問に答えられないことを防ぎます。(色を見分けることができても、色の名前がわからないために、答えられないケースがあります。)
注意2:適切な明るさと筆圧で書いてください。
線のかすれ、黒板の位置(暗い・反射)、直射日光のあたりり具合によって、色は見分けにくくなる特徴があります。
引用:CUDO NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構「色覚チョーク「チョークの色制限」を撤廃 学校の色覚多様性の対応
2. 試写時の工夫
書き写すことが苦手な子どもの場合は、線を引いた部分のみを写したり、ワークシート等を準備して穴あきの箇所のみを写したりして、書き写す量に配慮し、考える時間を確保します。聞く時間と書き写す時間を分けることで理解が進む子どもたちもいます。
また、左利きの子どもにも配慮しましょう。
3.集中時間の設定
集中力の持続に課題がある児童生徒のために、いくつかの部分に授業の展開を分けます。また、集中が途切れたり、課題が早く終了してしまったりしたときのために、個別に取り組めるプリントも難易度に応じて複数準備しておきます。そのほかヒントカードの準備などもあると理解の手助けとなります。
4.発表時の工夫
刺激の多い窓際やオープンスペースに面した廊下側を避けるなど、集中しやすい環境を確保します。また、教師が個別に指示をしやすい位置に座らせるなどの工夫も有効です。
5.情報の提示の方法
言葉で言われるよりも、目で見て分かる情報のほうが理解しやすい子どもたちもいます。分かりやすく簡潔な言葉を使い、授業のポイントや作業の手順を視覚情報を添えて説明することも理解を助ける有効な手立てとなります。
一人一人の特性をよく見極め、発達障害を抱える子ども達を集団の中での支援ができるように工夫することは、支援が必要な子どものみではなく、すべての子どもたちに分かりやすい授業につながると言えるでしょう。